せいきょう牛乳のあゆみ

大山乳業の誕生

090805_milk_ushi_03.jpg 戦後(1946年)の食糧難の頃、小規模の酪農家の搾った原乳は、大手乳業メーカーが買い取る仕組みで、メーカーから乳質や数量のごまかしなどの圧力を受けていました。

 「このままでは、酪農を続けられない」と、鳥取県大山の酪農家は大手資本の圧力に対抗して、「自分達で製品にしよう」と、大山乳業農業協同組合の前身の組合を結成しました。

苦しめられる酪農家

 市場には「まずい牛乳」ばかりが氾濫していました。当時、生産者と消費者は分断され、まずい牛乳が、牛乳の味だとされていました。

 牛乳の一滴は、牛の血の一滴がつくる事を肌で感じている酪農家は、自分たちの誇りをかけて、「ホンモノの牛乳を知ってほしい」と、大山の牛乳の販売先を模索しました。

 「健康な牛から絞ったまんまの牛乳を飲んで欲しい」ただそれだけの願いでしたが、大山乳業の思いはなかなか消費者には届きませんでした。

「絞ったままの牛乳」を飲む人にそのまま届けたい!

 ヨーグルトの乳酸菌が作りだす乳酸や酢酸などの有機酸は、悪玉菌の増殖を抑えて腸内腐敗を防いだり、腸管を刺激して腸のぜん動運動を活発にしたりします。

 さらにヨーグルトに含まれる乳糖が善玉菌の栄養源となってその増殖を助け、腸内菌のバランスが改善されます。

 毎日、ヨーグルトを食べていますか? ヨーグルトで腸内細菌の構成を善玉菌優勢に保ち、健康維持に役立てましょう。

ヤシ油混入の「牛乳」事件

 昭和45年(1970年)「牛乳」にヤシ油(ヤシの実からとれる安価な食用油)が混入されている?という疑惑が浮上しました。

 組合員の健康や安全を考える京都生協が、これを大きく取り上げると、大手メーカーは、京都生協への牛乳の出荷を停止したのです。その頃の京都生協はまだ規模も小さく、「牛乳が手に入るから生協の組合員になる」という人も多かった時代です。京都生協は困り果てました。

ホンモノを求める人、ホンモノを提供したい人

 「ホンモノつながり」で、京都生協と大山乳業が出会い、牛乳の産直第1号「せいきょう牛乳」が誕生しました。そして、1978年10月から大学生協も「せいきょう牛乳」を取扱う事ができるようになりました。

 1996年に、某メーカーが地下水を混入した牛乳を成分無調整牛乳と偽った表示をして販売するという事件もありました。現在では、『牛乳とは生乳100%のもの』であり、それ以外は「加工乳」または「乳飲料」と表示することが義務づけられています。

 現在も、原乳の生産から、牛乳の製造、そして販売まで他社を入れずにトータルに管理できるメーカーはありません。

 これからも大山乳業と生協は、産直交流や、インターンシップなど様々な活動を通して、お互いの目線で考えあい、確認しあって「ホンモノ」にこだわり続けていく、産地直結活動を続けていきたいと思います。

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