Interview
地区担当役員と正規職員の方たちに、
これからの大学生協について
語っていただきました。
國見
大学生協は教科書販売のほかにも、食堂事業や購買事業、住まいの紹介、キャリア支援など、多様な事業に取り組んでいます。みなさんがご自身の担当業務のなかで注力したり、意識したりしていることはありますか?
大谷
僕はメニュープランナーとして、「健康的な食生活の支援」を心掛けています。以前店舗で働いていた経験も活かしながら、季節に合わせた食材の選定、献立の企画など、「学生が健康に過ごせるようなサポート」を意識して取り組んでいます。
中村
私は「多様性」や「グローバル」というキーワードにフォーカスしています。例えば、留学生の方々と、言語の壁や文化の違いを越えたコミュニケーションを図るために、どうすれば円滑に関われるかを模索中です。
岩田
私の場合は、「人とのつながり」でしょうか。オンラインによる効率的なコミュニケーションでは伝わらない“あたたかさ”とか“人と人とのやりとりの温度感” は、とても大切だと感じています。目の前の学生に、どう寄り添えるか。それを考え続けることが、私の役割なのかなと思っています。
中﨑
僕は「地域とのつながり」です。「住まい斡旋カウンター」の仕事では、大学の外にいる不動産オーナーさんとやりとりをする機会も多いので、生協が“大学の中と外をつなぐ存在になれるんだ”ということを実感しています。大学の中で完結しない価値づくりに、もっと挑戦していきたいです。
國見
なるほど。みなさんが担うそれぞれの分野で、自分らしい発想を持って取り組んでいるんですね。
國見
――ちなみに、ここまでのチャレンジの成果はいかがでしょうか?「いま、こんなことを頑張っている」という進行中のお話も大歓迎です。
大谷
学生が考えたメニューを、実際に食堂で提供する企画に挑戦しています!自分のアイデアが形になることで「自分も生協の一部なんだ」と感じてもらえる機会になりますし、何より食堂が盛り上がるんです。そんな場面を、もっとつくっていきたいと思っています。
中村
私も大谷さんと同じように、自分の声が反映されるってすごく大事だと思います!店舗は学生の方から『こういうことはできませんか?』といった要望をいただく機会も多くあります。「どうやって実現するか」を話し合いながら一緒にお店を作っていく、普通のお店とお客さんの関係ではできないことが実現できるのが、生協の良さですよね。
岩田
そうですね。私は去年、母校から「OGとして大学で講義をしてほしい」と依頼を受けて、特別講義を担当しました。生協の仕組みや「学生の声が反映される」っていう話をすると、すごく反応があるんです。講義の中で出た学生の要望を、実際に店舗運営に反映したこともあります。
中﨑
僕の場合は「生協による住まいさがしのサポート」の認知拡大でしょうか。大学に入る前の保護者や学生さんが対象になることが多いので。入学前だけでなくて入学後~卒業までの継続的な学生生活のサポートの体制強化もしていきたいですね。
個人的には「学生が自分たちで理想の住まいを考えて、それを形にする」みたいな取り組みができたら面白いなって思っています。まだ構想段階ですけど、いつかやってみたいですね。
國見
みなさんそれぞれの取り組みについて教えてくれて、ありがとう。みなさんが自発的に考え、のびのびと行動している様子が伝わってきました。
――私たちはこの「2030Goals」というビジョンをつくった側ですが、それを実現するのは、現場に立つみなさんだと思っています。もちろんすべてを担う必要はないけれど、見定めたゴールの中から1つでも、2つでも、どんな小さなことでも、「自分の手でこれを実現する」ということを決めて、取り組んでほしいと思っています。みんなが「実現するぞ!」って思ってくれたら、それが次の5年に向けての大きな力になりますからね。皆さんがこれからの大学生協を引っ張っていってくれることを期待しています!
大谷
今の言葉、ちょっとグッときました…。確かに、僕たちが入協10年目くらいになるタイミングって、確かにそういう意識が芽生えてくる時期ですよね。
國見
そうなんです。だからこそみなさんの活躍を通じて、その魅力を知っていただく機会を増やしていきたいと思っています。これから入協する方々に向け、伝えたいことはありますか?
大谷
そうですね…僕個人としては、「これ以上面白い仕事って他にないんじゃないかな」と思いながら働いています。ただ決められたことをやるだけじゃなくて、自分で考えて創り上げていく。そういう仕事がしたい人には、大学生協はうってつけの環境だと思います!
中﨑
大学生協って、よく「なんでも屋」みたいに言われるんですが、それは「多くの選択肢を持ち、幅広く経験できる」という、大きな魅力なのだと捉えています。自分の得意分野を活かせる場面もたくさんありますよ。
中村
私は人と関わることが好きな方にぜひ、この仕事のことを知ってほしいです!「どうしたらもっと良くなるか」、サービスの在り方について、仲間や学生たちと話し合いながら考え、創り上げていける場なので。
岩田
私も人と関わったり、支えたりすることが好きな方に向いている仕事だと思います。「これを売らなきゃいけない」といった制約が少なくて、自分たちで考えて動ける範囲が大きいですし。学生と一緒にキャンパスライフを作っていける、やりがいの大きな仕事です!
國見
そうですね。“学生の生活を支えること”を軸に、幅広い事業を展開する大学生協は、多様なチャンスと可能性を秘めた組織です。誰かの役に立つ、困っている人に寄り添うために、試行錯誤し、挑戦していく。そのような仕事に魅力を感じる人と一緒に働けたら嬉しいですね。
旅行関連業務をはじめ、レンタカーやレンタル袴、教習所の受付、
新学期の学び講座の運営などを通じて組合員をサポートしている
構成する組合員1人ひとりが意見を発信できる協同組合は、多角的な視点が集まる面白い組織だと思います。そう思うのは、学生時に政策科学部で「多角的な視点で物事を見る」ということを学んだからかもしれません。そして、大学生協職員も、大学生協の組合員です。生協職員の実感が、大学生協の取り組むべき課題に直結することもあるだろうし、それなら自分にも何かできることがあるかもしれないと思い、入協しました。
入協後は1年ほど食堂部門に在籍し、現在はサービス部門所属です。食堂部門はマニュアルが整っていて管理することがとても多いんです。サービス部門も様々な業務があり、正規職員は判断や管理業務が多いので、食堂部門の経験はとても役に立っています。年上やベテランのパートさんが多いので、管理する立場でも自発的に動き、コミュニケーションを丁寧に行う重要性も学びました。他にマルチタスクや効率的な仕事の仕方も身に付きました。
大学や学生の変化は社会の変化と密接につながっています。学生と関わる時には、「去年やったから今年も」ではなく、「今、何が必要か」を考える大切さを伝えています。社会に出る前の貴重な時期を過ごす大学生が成長していく姿を見ることは、とても刺激になります。職場にはともに成長できる仲間がいるのも心強い。「どうすればより協同組合らしくなるか」を考えるようになり、将来は役員になって組織を支えたいという目標もできました。
組合員には教職員や留学生、中には近隣の地域住民もいます。様々な方がいて、たくさんの業務があるため、どんな経験も活かせると思います。また、組合員の大半は学生なので、学生の感覚が必要な場面もあります。これを読んでいる方が学生なら、学生生活を精一杯楽しんでください。学生として感じたことやその時の経験が、きっと活かせるはずです。大学生協は組合員のより良い生活を支えるだけでなく、自分自身も支えられ、成長できる組織。大変なこともありますが、その分やりがいも大きく、楽しいですよ!
食堂の店長、複合店の新規立ち上げ、学び事業での教育担当と、さまざまな事業の経験を積み、現在は採用担当として、就活生たちと大学生協を繋げている。
入協された方には、様々な事業がある大学生協で多くの経験を積んでいただき、自分の変化・成長を楽しんで欲しいと思います!一つのことをずっと、というより、いろんなことができるマルチプレーヤーになって欲しいですね。成長した先には、何千人・何万人の大学生の方たちの生活を支えられるようになっていくので、そういった意味でもやりがいを感じられると思います。
大学生協は、男性だから、女性だからという目線がほとんどない組織です。私自身もそうですが、管理職やリーダー職に就いている女性も多く活躍しています。また、若いうちから活躍できるということも大学生協の魅力の一つ。早ければ、入協後2~4年目で店長職に就くことも可能です。加えて、入協4年目からは全員が昇級にチャレンジできる「キャリア制度」などもあり、頑張りがしっかりと評価されます。
一つの目標として、学生さんが大学に来ることができなくても、食堂のメニューや教科書、文房具など、大学生協のサービスをオンラインで利用できるような仕組みを作ってみたいと考えています。私は採用担当ですが、そういう新たな事業を誰もが実現できる可能性が大学生協にはあります。特に、今から入協される方は、コロナ禍での大学生活を経験されてきた方がほとんどだと思います。自分が困っていたことを大学生協に入って、これから大学に入られる学生に届けることができたら、それはとても素敵なことではないでしょうか。
コロナ禍で大学生協も大きく変わり、これからもさらに変化し続けていきます。だからこそ、新しいことに“チャレンジできる人”を大学生協では求めています!大学生のために、教職員のために、誰かのために一生懸命になれる人。 そして、「自分が大学生協を変える!」「大学生たちの生活を変えたい!」そんな想いをお持ちの方を歓迎します。是非、一緒に働けることを楽しみにしています。
入協3年目で食堂の店舗責任者に大抜擢。組合員に対して常に正直でいたいという想いを持ち、
情報発信が一方的にならないように気を配りつつ、2つの店舗運営に邁進中!
私は、ケガや病気に合わせて提供される病院食に感銘を受けて、管理栄養士の受験資格が取得できる大学に進学しました。無事に資格も取得し、就職活動を続ける中で実際に食に関わる現場も見学しました。その時の経験から「仕事を続けるには、無理なく働ける環境が大切なんだ」と思うようになったんです。食に関わる仕事の中でも、土日休みで夏季・年末年始休暇などの労働環境が整っている大学生協のことを知り、迷わず応募しました。
上司は教育に熱心な方なので、コロナ禍で活動が制限されていた当時も、職員に対してマネジメントの学習会を開催していただいたり、先輩たちのキャリアアップ事例や成功事例などを学ぶ機会を設けていただいたりしました。店長になった今、それがとても役に立っていると感じています。食への興味から入協しましたが、働く中で仕事に対する考え方も変化しました。将来は、購買や学び支援などの他部門を経験して、広い視野を身につけたいと思っています。
希望した食堂部門に配属になり、2年目を迎えた頃にコロナ禍に突入しました。大学の感染予防レベルの変化に合わせて食堂を閉鎖したり、時間短縮営業にしたり。誰も経験したことのない状況の中、毎日が手探りの状態でした。そんな中、頑張りが評価されて3号館、4号館食堂の店舗責任者を任されることになったのです!優しい上司や頼れるパートさんがいるだけでなく、挑戦させてくれる風土があるのも大学生協の魅力だと思います。
大学生と一緒に働くのはとても楽しいですし、取り組みへの反応がリアルに返ってくるのも嬉しいです。大学生協は協同組合なので、“稼いだら組合員に還元しましょう”という考えがあります。とても素敵な考えだと思います。利益達成時の感謝企画は職員の中で担当を決めて行うので、みんなに挑戦するチャンスがあります。大学生協は様々な事業があるので、色々なことを見て、感じて、経験しておけば、大学生協できっと活かせると思います。