大学生協は、全国の214の大学、関西北陸地区では48の大学で事業活動を行っています。それぞれの大学において、特色ある教育・研究活動が行われており、また多くの学生・教職員がキャンパスにおいて学び、教養を広げ、そして生活を楽しんでいます。私たち大学生協は、学生・教職員の生活を支えること、文化的な生活向上を使命に様々な事業・活動を行っています。またそれぞれの大学の学事や教育プログラム、そして1人ひとりの生活に寄り添った事業を目指しています。同じような大学においても様々な違いがあり、1つの商品手配、1人の学生のキャリア支援、など業務おいても奥深さがあります。大学生協では、そういった奥深い事業となるために、大学生協事業連合という地区の中で学びあい・ノウハウの蓄積を行い、より良いサービス提供を目指しています。
大学生協に入協(社)した諸先輩たちがもっとも感じている働きがいが「学生の成長を感じる」ことです。私自身も学生のキャリア支援を行う事業に携わっていた際に、公務員を目指す学生の講義・面接のサポートに従事していました。最初は自信がない様子の学生も模試などを積み重ね、不安がありながらもきちんと面接練習を行っている姿を多く拝見してきました。そのほか、入学時のサポート事業においては、学生スタッフと事業づくりを行っていくこともあります。新2年生が入学者のサポートをする中で、対応力・リーダーシップなど様々な成長を感じ取れる場面です。
私は大学生協で単身赴任も経験しており、仕事と家庭生活の両立には四苦八苦しましたが充実した日々でした。私だけでなく、諸先輩の経験も踏まえ、これからの様々な「働き方」「ワークライフバランス」の形が作り上げられると考えています。
入協したころから家族ができるまでは、仕事を吸収することにまい進していたように思います。そういう意味では、夜遅くまで仕事をしたり、先輩たちと食事にいってコミュニケーションという名の飲み会をしたりする日々でした。
結婚後は妻が共働きであったこともあり、「仕事に区切りをつけること」を大事にしてきました。今日1日ですべきことを明確にし、「わりきった気持ちで仕事に集中する」ことを大事にしました。家事分担というほど大したことはしていませんが、協力しながら生活することは大事です。
大学生協では育児時短制度の活用が広がっており、男性職員の取得も増えてきています。私は活用していませんが、そういった職員が増えることはうれしいことです。
大学生協の店舗は、さまざまな規模や特性がありますが、実際には特定の職員や業務に比重が偏るなどの実態もあります。そこを改善するために、担当者が代わっても組合員に同じサービスレベルを維持できるように、業務や作業の標準化を進めることをテーマとしています。
大きな組織になるとどうしても「タテ割り」で運営しがちですが、業務を共通化・見える化することで、組織の風通しを良くし、横にも連携することで、働き方の改革は進むと思っています。
利用者の大半は大学生ですので、若い職員に積極的に店舗マネジメントにチャレンジしてもらおうと思っていますが、一方で経験豊かな職員がしっかりサポートできるようにしたいですね。こうしたところには、定年後の再雇用職員が力を発揮できる仕組みを検討しています。
また、大学生協は繁閑の差が大きい職場なので、例えば昼のピーク時には集中して正規職員としての役割を果たすが、それが終われば帰宅して育児に向き合う、といったように、時間・業務を限定する正規職員という制度も将来的には考えたいと思っています。
大学生協は、「学生のためにある組織」という点では、ぶれることなく一本筋が通っていると思います。正課外の生活も含め、どうすれば学生がより楽しく、有意義に大学生活を送ることができるか、そのことについて大学生協ほど一生懸命考えているところはないでしょう。そこは今後もぜひ維持、発展させていきたいですね。
学生の意見を聞いてその背景を知り、学生生活を深掘りしていく楽しさ、面白さは生協職員ならではの醍醐味です。これをぜひ一緒に味わってほしいと思います。
2001年に入協して配属されたのが、経理でした。その後、ショップや食堂の業務に就きました。最初に経理をやったことが、その後とても役立ったと思います。今のように会計システムがない時代だったので、電卓をたたきながら決算をしたりグラフを作ったりしていました。簿記の資格も取りましたし、税務についてもずいぶん勉強できました。
経理をやっていると、日々の経営結果を数値で見ることでその根拠や流れを把握でき、政策や提案の立案時にも説得力のある資料を作ることができました。経理からショップに異動したとき、経営状態はあまり良くなかったのですが、お店の経営状況を日報やグラフにして、「何が売れているか、経費はどれくらい使っているか」などの情報を共有し意識を変えることで、パート職員も含めて経営改善に取り組むことができました。
役員になってからモノやサービスを提供するだけでなく、大学や学生に多様な提案をしていくことが仕事になっています。「甲南大学」という大学の価値を上げるために大学が取り組むさまざまなことに、生協としてしっかりコミットできなければなりません。そのためにも、生協の中にいるだけではなく、世の中の新しいものを見聞したり経験したり、そういうことを大事にしています。
第一子の出産は食堂配属時で、産休・育休を取りました。第二子は役員になってからだったので、まぁ大変でした(笑)。店長や契約職員に業務を任せましたが、実質的には1ヵ月で復帰しました。大変なことは分かっていましたが、子供は二人いた方がいいよ、というパート職員のアドバイスもあり、産もうと決心しました。
わが家では、基本的に夫婦で分担してやってきました。子育てや家事は「やれる方がやる」というルールだと、「気づいた方がやる(やらざるを得ない)」になりがちで、一方にストレスが溜まります。私たちは最初から明確に役割を分担する方を選びました。今は少し楽になって、夫婦の時間ができて、買い物を楽しんだりしています。

役員になった時、職員の残業がとても多いのが問題でした。個人や職務により労働時間やスタイルが異なるので、甲南大生協では、一人ひとりの労働時間を個別に合った形で決め、見える化しています。例えばある人は、1日10時間くらいは業務に必要だ、となると、では週休3日で、というふうにですね。
伝えるべき情報はいろんな手段を使って発信しています。私自身、第一子の育休中は情報がなく、「おいて行かれる不安感」がありました。この時、情報が届かないのはダメだと実感しました。部内Web掲示板を設置し、役員からの情報提供だけでなく、各店舗や職場からのお得情報、お店自慢など、いろんな情報が自由に受発信できるようにしています。
甲南大生協ではパート職員も含め、年に2~3回の研修を実施しています。大学の先生や外部の専門家を招いた講演や、他生協への1泊2日の研修などです。誰一人のけ者にならず、全員が当事者として主体的に取り組めることを大切にしています。
男性職員、女性職員に限らず、「自分が努力して頑張りたい」と思っている人、「大学生協という組織が好きだ」と思っている人にとって、そのことが阻害されない組織、そのことを応援できる組織でありたいと思っています。
自分自身が出産・子育てをしてみて、人に対していろんなことを「できて当たり前」から、「できない前提」で考えることができるようになりました。「なぜできないか」ではなく、「どうすればできるようになるか」ですね。
育児や家事その他で就業時間が限定される時期もありますが、逆にその分、人に頼るべきところは頼る、(子供の病気など)いつ何があっても困らないよう手すきの時間にやりきる、など効率的に進めることができますし、メンタルも強くなります。
いろんな条件や制約を持った人が、それぞれの時間と能力を活用して業務に関われる、多様性が生かされる大学生協の職場を実現したいと考えています。